マトンとラムの違いって・・・?
牛肉はビーフ、豚肉はポーク、鶏肉はチキン。
では、羊肉はマトン?ラム?
日本語では家畜の羊のことを緬羊(めんよう)といいます。
でも緬羊というよりもマトンやラムと言う方が一般的ですね。
マトンもラムも羊肉のことなのですが、いったい何が違うのか説明できますか?
ラムは子羊!大人羊がマトン!
そうです。ご存じの方も多いと思いますが、ラム肉とは子羊の肉のことです。
もっと詳しく言うと、生後12ヶ月以内の子羊をラム。生後1年以上をマトンといいます。
(日本では一般的にこのように分けますが、国や地域によって区分が違ったりします。)
ラムは、肉質がよく柔らかいのが特徴です。
そして、羊肉特有ののクセが少ないので、フランスなどの欧州では牛肉よりもむしろ高級な食材として人気があるようです。
マトンはラムよりも肉質が固めで独特の風味があるので、調理法によっては好き嫌いが分かれるかもしれません。
個人的な意見ですが、ジンギスカンだとあまり気になりません。
ラムでもマトンでもないホゲットとは?!
実は、ラム・マトンの他にも呼び名があります。
日本では一般的にラムとマトンだけで分類されていますが、羊をよく食すニュージーランドやアメリカなどの外国では、ラムとマトンの間にホゲットという区分があるそうです。
ホゲットとは、生後1年以上であり、羊の永久門歯が2本生えそろう前の羊のこと。(生後1~2年くらい)
これも国や地域によっては、基準が曖昧で分け方にも違いがあるようです。
ホゲットの区分がある場合は、生後1年以上で、羊の永久門歯が2本生えかけくらいまではホゲット。2本ばっちりと生えている羊はマトンとされるようです。
歯の生え具合で決まるというのが面白いですね。
ラムからマトンへと成長する間のお肉ですから、ホゲットも羊の臭みは少なめで、それでいて肉の弾力を感じられるのが特徴と言えます。
初心者におすすめなのは
羊肉を初めて食べるという人には、クセがほぼないラム肉がおすすめです。
生後1年も経っていない子羊・・・
と思うと複雑な心境になりますが、やっぱりラムが柔らかくって美味しいのも事実。
私もラムが大好物です。
マトンも、羊肉を食べてる!というあの風味がクセになる人も多いでしょう。
ラム・ホゲット・マトン。
成長過程によって、風味も名称も変わる羊肉。楽しみ方も広がりますね!
それぞれ食べ比べてみてはいかがでしょうか。